19世紀のオニキス　カメオ

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商品の説明

ご覧いただきありがとう存じます。
こちらでご縁をいただきました、19世紀のオニキスストーンカメオでございます。
ストーンカメオの中でも三層彫りの次に高級品として扱われるのがオニキス材のカメオ。
その漆黒と純白の強いコントラストは他のシェルカメオ・色瑪瑙では表現しきれない感嘆すべき名品で、カメオの美しさを最も体現するもののひとつといえましょう。
カメオの原点であり19世紀に最高峰に到達したとされるストーンカメオの手彫りの技術が光る作品です。
現在のストーンカメオは99％機械生産品であり、工芸品ではなく工業品と呼ぶべきものが大半を占めます。またシェルカメオについてもアンティークカメオとは全く雰囲気が異なります。
このカメオの機械生産は1970年代から起こったもので、それ以前の作品は昔ながらの手彫りのカメオであり、作品数もずっと少なく、そして価格も文字通り桁違いに高価なものになります。
19世紀特有の頭部のみで画面装飾が無いクラシカルな構図ながら、彫りは精緻です。モチーフはギリシャ神話の女神、バッカンテでしょうね、葡萄の蔦が丁寧に彫られ、つやつやと磨かれております。
精緻なだけでなく深く刻まれた彫り筋による髪のコントラスト、マットなバッカンテの横顔と磨き抜かれたオニキス部分との対比、彫り出しの技術によって生み出された厚みのある像、当時の機材でどうやったらこんなことができたのか想像もつかないような研磨を施されております。
天然のオニキスの産出量の少なさもあって、ただでさえ少ないアンティークのカメオの中でも希少性が高く、良質なものは三層彫りの名品にも劣らない価格で取引されます。
地金はGF、少し彫金があります。経年によるお色の変化あり。留め具はC型のクラスプです。やや傷や汚れありとしたのはこちらの枠型のためで、カメオ自体には傷やカケは見受けられません。
古いものなので素人検品ですので見落としなどあるかもしれません。また、経年による小傷やお色の変化などはアンティーク品としてご理解ください。画像を良くご確認し、以上をご承知の上ご購入の検討をお願い申し上げます。
カメオコレクターの方やアンティーク好き、ファッション好きの方にも喜んでいただけると思い出品いたします。

サイズ;3.4cm×2.77cm
重さ:9.2g